ケアマネジャーとしてたくさんの末期がんの方を担当しています。

病院での入院から自宅へ帰る時には在宅の療養環境を整える必要があります。

まず退院は家族様が対応できるのか?無理なら介護タクシーの手配が必要です。また、玄関上がり框の段差は体力の落ちた患者さんにとっては容易ではなくおんぶや手すりが必要な場合もあります。介護ベッドがあると帰宅後すぐ休めますし、散歩や買い物で車いすが活躍したり、トイレ立ち上がり時の手すりや楽に座れるシャワー椅子等…想像以上に福祉用具等の介護サービスが必要になります。

なので!!是非!!早めに介護保険を申請してください!!帰るのに必要な環境をケアマネジャーと相談してください。

40歳以上の末期がん、65歳以上の方は誰もが申請可能です。申請手続きはケアマネジャーが代行でき、料金もかかりません。

介護保険は申請と同時に利用可能ですが、申請後でも訪問調査や主治医意見書がそろわない間にお亡くなりになれば申請却下となり退院後から利用したベッドや車いす等の介護サービスは自費になります。書類がそろい認定待ちでも結果が非該当なら介護サービスは受けられず自費になります。

出来れば認定(介護度)を待って介護保険(福祉用具)利用が望ましいのですが、癌の方は急激に状態が悪化したり、治療の見込みがなく最後を自宅で迎えるためバタバタと退院準備を進める場合もあるので実際は認定が下りる前に介護サービスを利用せざるを得ない方が多いです。自費も覚悟で。

ですので少しでも早い申請がベストです。

介護保険認定がおりてもサービス利用がなければ利用料は発生しません。認定があればその介護度に見合ったサービスがすぐに提供可能です。

入院中から在宅療養ができる準備を整えるといつ退院しても安心です。

お困りの際には遠慮なさらずケアマネジャーや病院相談員に相談してください。